映画「クレイマー、クレイマー」を視聴した感想(ネタバレ含)を書きます。
10代の頃に観た映画「クレイマー、クレイマー」を大人になった今、改めて視聴してみました。
いい作品だったと記憶があったのですが、大人になり改めて観たらそうでもなかったというのが正直な感想です。離婚で一番の犠牲者は子供だし、妻の言いたいこともわかるけど…突然母親がいなくなった息子の気持ちを考えるとやるせない気持ちになりました。(感想の続きは後半で)
家から出ていった妻と取り残された夫と息子。2人はさまざまな問題を乗り越え暮らしていく。しかし、出ていった妻から息子の養育権を主張され裁判に。離婚と養育権をテーマに描かれた作品。
第52回アカデミー賞の主要5部門、第37回ゴールデングローブ賞のドラマ部門・作品賞を受賞した作品。
タイトル「クレイマー、クレイマー」はクレイマー夫妻の意味で同じ名前の人が息子の養育権をめぐって争っているということだといわれています。
映画「クレイマー、クレイマー」・あらすじ
+ 映画「クレイマー、クレイマー」・あらすじ
仕事人間だったテッド・クレイマー(ダスティン・ホフマン)が夜遅く自宅へ帰ると、荷物をまとめた妻・ジョアンナ・クレイマー(メリル・ストリープ)が彼を待ち受けていた。
結婚生活8年目にして妻の自立心から破局を迎えた2人。1人息子・ビリー・クレイマーと2人残されたテッドは、家事や育児に奮闘する。
幾度となる失敗やケンカを乗り越え、深い絆が生まれた2人だったが、家を出ていったジョアンナがテッドのもとへ現れるのであった。
母親である私が息子・ビリーを育てる権利があるのだと…。
映画「クレイマー、クレイマー」の感想
これより下は映画「クレイマー、クレイマー」のネタバレを含んだ感想となります。
10代の頃、一度観た記憶があり、大人になった今、あらため視聴しました。
当時は、単純にいい作品だったなあ~という程度の感想だったと思う。
だが、大人になり結婚して子供を育てている親として本作品を観るとやるせない気持ちになりました。
あの時代(1979年)だったから、夫の行動は当たり前で許されていた?のかもしれないが、現代ではありえないことだと思う。
仕事をして稼いでいる自分が一番エライ?
お前ら(家族)のために一生懸命働いているんだから、他は文句言わずにやれ??
いまの時代、そんなことを言っていたら笑われるよね。
昔と違って他人との助け合いがなくなっている今、夫婦で協力していくしかないんだと思う。
それをどちらかだけに負担させていたら、そりゃ出ていくわ。
でも、何も言わずに子供だけは置いていかないでほしい…
あまりにも辛すぎるから…
たとえ、子供が6歳だったとしても気持ち(息子を愛している)を伝えてほしかったなと思いました。
子供を育てている方は、一度観てみてはいかがでしょうか。
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