映画「ステップ」を視聴した感想(ネタバレ含)を書きます。
2020年4月3日(金)に公開予定だった映画「ステップ」がコロナの影響で延期となり、2020年7月17日(金)から上映開始。
原作小説も読んでいたし、山田孝之さんが主人公の武田健一を務めていたこともあり、映画館で視聴。*広い劇場内、お客さんは自分含め4人なのを確認しての視聴です。
内容はもちろんのこと、キャストの演技もよく、映画を見終えた後、すぐに子供を抱きしめたくなりました。(感想の続きは後半で)
映画「ステップ」は、大切な人を失った家族が新しい人生に向かって一歩ずつ成長していく姿を描いた作品。
原作は「とんび」「流星ワゴン」などの作品を生み出してきた作家・重松清さんの小説原作「ステップ」を映画化
これより下は映画「ステップ」のネタバレを含んだ感想となります。
重松清さんの小説原作「ステップ」を先に読み終えていたので、号泣することはありませんでしたが、原作を大きく崩すことなく、父と娘の10年間がうまく描かれていてよかったです。
もちろん、原作のあのシーンはやってほしかったとか、あそこの人間関係をもっと詳しく描いてほしかったなどの思いはありましたが、父子家庭の過酷さや人の優しさ、愛情をしっかりと感じることができました。
主演を務めた山田孝之さんのシングルファーザーも苦悩しながら必死に娘を育てているのが表現されていてよかったのですが、義父・村松明を演じた國村隼さんの演技がそれ以上にすばらしかったです。
後半は「鬼の村松」の存在感がすごく、一瞬「主役?」と思うほどでした。
もちろん、義理の母・村松美千代役の余貴美子さんやケロ先生を演じた伊藤沙莉さんなど、他のキャストの方たちもそれぞれ役柄に合っていてよかったと思います。
最愛の妻を亡くし、娘と共に歩んだ10年…
娘の成長に合わせ、歩く方向も変わっていく。
そんな二人をやさしく見守り、支える人たち。
子供を育てた経験がある方に、ぜひ観てもらいたい作品です。
+ 映画「ステップ」のVOD配信状況
原作は原作でまた違った思いで読むことができました。