映画「世界一キライなあなたに」を視聴した感想(ネタバレ含)を書きます。
障害を抱えた人の生き方と日本人には受け入れにくい自殺幇助、尊厳死と重いテーマだけれど視聴してよかったです。途中、いろいろと考えさせられました。(感想の続きは後半で)
本作品はバイク事故で四肢麻痺になってしまい、生きる希望を失ってしまった男性と彼の介護をすることとなった一人の女性との6か月間を描いたラブストーリー。
主人公のルイーザを演じたエミリア・クラークは、2011年にクモ膜下出血で倒れ、言語障害が残った。2013年に再手術を受け、長いリハビリを経て復帰。
映画「世界一キライなあなたに」・あらすじ
主人公のルー(ルイーザ・クラーク)は、イギリスの田舎町に暮らす26歳の女性。
家族を支えるためにカフェでウェイトレスをしていたが、ある日、カフェのオーナーが店を閉じることになり失業。
新たな職を探すこととなった彼女が見つけたのは、6ヶ月と期間が定められていた介護の仕事。
ルーは、バイクの事故で車椅子生活を余儀なくされ、生きる希望を失ってしまった元実業家で大富豪のウィル・トレイナーの介護を担当することになる。
初めはルーにも冷淡な態度をとっていたウィルだったが、彼女の明るさに次第と心を開き、やがて2人は恋に落ちる。
しかし、ある日ルーはウィルが決めた生きる時間があとわずかだということを知ってしまうのだった…。
映画「世界一キライなあなたに」の感想
これより下は映画「世界一キライなあなたに」のネタバレを含んだ感想となります。
尊厳死と難しいテーマを扱った作品。
もし自分がウィルと同じ立場になったら、尊厳死のことも考えてしまいそうなので否定できないし、いまは賛成もできないかな。
確かに、素敵な恋人(理解者)がそばにいて、お金の心配もないし、与えられた命を大切にしなければならないというのもすっごくわかる。
けど、四肢麻痺になって車椅子生活を余儀なくされ、一生誰かの支えがないと…。と考えると何回も死を考えてしまうだろうなと思う。
2年で4回の肺炎、愛する人や周りの人の一生を自分の介護で奪ってしまうという罪悪感、常にある死への恐怖、正直心が折れるだろうな。
ウィルは6ヶ月と期間を決めたことで、将来への不安や恐怖から解放され、純粋にルーとの時間を楽しく過ごすことができたのかもしれないと思いました。
それにしても主人公のルーを演じたエミリア・クラークの表情が豊かで可愛らしかったです。
元カノの披露宴会場から2人が車椅子で飛び出していくシーンが印象的でした。
尊厳死、障害、愛と難しいテーマで賛否両論ある内容ですが、自分の人生を見つめ直すきっかけにもなる作品だと思います。
ぜひ、時間があるときにでも視聴してみてください。